『ANATAKIKOU&ベベチオ』@仙台LIVE HOUSE enn

momomo22005-12-10

◆昨日も帰りが深夜になってしまいライブレポを書く事が出来ませんでしたが、行って来ましたよ!ANATAKIKOUベベチオのライブ。吹雪の月山を越えてまでいってきた甲斐がありました。仙台に向う途中、菅生SAでトイレ休憩を取っていたら、どこかで見覚えのある顔と遭遇。なんとベベチオの「早瀬さん」。思わず「こんにちは〜。今日、仙台でライブですよね?」と声をかけると、ビックリした表情で
(早)「えっ!ベベチオ知ってくれてはるんですか?」
(m)「もちろんです!私も、今日のライブのためにこれから仙台に向う途中なんですよ!」
(早)「えー!それは偶然、うちらも移動中で、ANATAKIKOUのメンバーも車に乗ってますよ」
(早)「で、今日はどちらから?」 
(m)「山形から雪山越えてきました…笑」
(早)「じゃぁ、予約のメール入れてくれた方?」
(m)「そうです・・・」
 といったところで、平良さんがケータイで写真とりながら登場。(写された・・・)
(平)「山形からわざわざ来てくれる人がいるんで、驚いてたんですよ。」
(m)「こっちもビックりしましたよ!まさかこんなところで…。でも、山形にはなかなかミュージシャンの方来てくれないので、仙台まで行くしかないんですよね〜。」 
 そんな取り留めのない会話を交わしながら
(m)「それでは今日のライブ楽しみにしています!」
(早)「頑張りますよ!」
(m)「それでは、後ほど会場で・・・お気をつけて!」
 ・・・ってな感じで、共に仙台に向かう事になりました。あまりに興奮してしまい、何を話したらいいのか、かなりテンパってましたねー。でも嬉しかったです。

◆さて、本編です。
仙台で色々と買い物をしたあと、6時半頃にライブハウスへ向う。リハが長引いたのか、まだ開場しておらず、15分ぐらい待たされて入場。初めて入った箱ですが、結構小さめでしたね。それでも人がまばらで、大丈夫かな?と思いながらも、渡されたフライヤーを見ながら、開始を待っていました。今回目当ては『ベベチオ』でしたが、初体験となるANATAKIKOUのフライヤーを見てたら、マイスの次松君からのコメントが載ってて、「初めてナタデココを食べた時みたいな気持ちになりました。超カッコイイ!!」なるコメントが載ってて、かなり期待感がアップしました。そうこうしているうちに会場のライトが消され最初のバンドが始まる・・・。
 まずは地元バンド「Stone Heads」コメントしにくいんですが、まだ「あか抜けない」感じがしました。個性的というか、ちょっと履き違えてる感じ・・・。続いて「SOLT」。バンドとしては結構まとまってる感じはするし、それぞれのパフォーマンスやヴォーカルのキャラクター(姐御系?)は好きな人は好きかも・・・。そしてこれも地元バンドの「Is'Frisky」。ルックス的にもヴォーカルとギターの兄弟がいい感じだと思うので、楽曲次第では伸びると思います。でもB'z風な唄い方がちょっと・・・。
◆さて、本当の本編です。
いよいよベベチオの登場。それまでいつもの定位置となっていた後方から今回は珍しく前2列目まで移動し、セッティングを見守る。今回はやはりバンド編成ではなく、2人での登場。しかしサブメンバーとして打ち込み系をサポートしてくれる「PC(Macかな?)」を平良さんが入念にチェック中。(前の方だとこういうのも見れるんだね・・・。)感心しながら興味深げに見ていると、あっという間に開始時間。まだ暗い会場から早瀬さんの声「どうもベベチオで〜す。」そしてライトアップと同時にいきなりの投げキッス。「外は寒いですが、今日はあったかいライブやります」といっていきなり『泪橋』からスタート。早瀬さんの出だしの声だけで会場の雰囲気が変わったのを生で体感できました。ものすごい包まれるようなあったかい「声」です。続いてタイムリーな『12月の晴れの日』。リズムにあわせて表情を変える早瀬さんは見てて飽きません(笑)間違いなく歌詞どおり、私には今日このひと時「吉」と出ました。演奏後もちろん投げキッス(笑)続く、甘〜い『はちみつハウス』は小田和正も真っ青なクリアボイスが聴けました。投げキッスはやったかな?そして告知含めたMC。仙台は空気がきれいという話で、平良さんが「大阪はとにかく空気が臭い!時々自分が臭うんじゃないかって思う時があって・・・しまいには自分の口から臭いが・・・」にすかさず早瀬さんの「まずはそこからやな〜」みたいなツッコミいれて、とにかく掛け合いが面白い。(文章で表現できないのが残念・・・)だから関西圏バンドのライブは面白いんですね。それと先に書くの忘れてましたが当日平良さんは「フィッシュマンズT」を着てましたね。汗でびっしょりになってましたが・・・(笑)その後ニューアルバムの告知後、「新曲やります」といって『ちよこれいと』。もちろん出だしはPC大活躍。続く『スペランカー』はライブでもやっぱりカッコ良かったし結構踊ったかも・・・。そして最後はやっぱり『黄緑先生』で終了。なんかあっという間でもっと聴きたかったというのが正直な感想ですが、短かったなりにも『ベベチオ』というバンドを十分知る事はできたと思います。顔でギターを弾く「早瀬さん」といい意味職人肌の「平良さん」。2人が作り出す何ともいえないあたたかく、時に弾むような楽曲の世界にどっぷりつかる事が出来ました。それと曲が終わる時はしっかりアイコンタクト(むしろ顔コンタクト・・・笑)で息をそろえる2人・・・粋です。
 そしていよいよANATAKIKOUの登場。大した予習も出来なかったので、知ってる曲は『リリー』と『ヌルイ雨』『いけないところで』ぐらいでした。『ヌルイ雨』はやっぱり好きですね。それと新曲『シンデレラ』もサビのキャッチーさが良かったですね。最後は名曲(って言ってましたが、確かに・・・)『アーチ、越えて』で終了。ちゃんと予習しとけばもっと楽しめたのになー。とちょと後悔しつつも十分楽しませてもらいました。ベベチオとはまた違った心地よさがあり、ツボを抑えたリズムとメロディー。効果的に色を変えるツインヴォーカルにすっかりやられてしまいました。一度ハマルと抜け出せない独特な「クセ」を持ったバンドですね。すっかり両足浸かっている自分がいました・・・(笑)それと曲もさることながら、MCがまた面白い・・・といってもあまりに笑い転げていたので、何をいっていたのか、すっかり忘れてしまいました(すみません・・・笑)それと時々訳のわからない奇声と欧米語を発する松浦さんが、「ふしぎさん」で楽しい。そういう点では、マイスの次松君が推すのも頷ける感じ。なんか同じ「におい」がしました・・・(笑)
 さて、勿論トリなので、アンコールがありました。最後は会場後ろで、マッタリしていた盟友「ベベチオ」の2人をステージに上げてのスペシャルライブ。のっけからベベ早瀬さんと松浦さんの平成の「ジョン&ポール(笑)」なる即興でのフリースタイルは最高だった。「くるぶしまっ茶色!」「くるぶしまっ茶色!」「く・る・ぶ・し・・・まっ茶色!」に始まり「マッシュポテト!」「マッシュ、マッシュ・・・マッシュポテト!」「男爵、男爵・・・男爵ポテト!・・・ポテト!」全く意味がわからないが2人の息の合った掛け合いが素晴らしかった。でも個人的に一番面白かったのは、ちょっとアルコール入った?ベベ平良さんの瞑想スタイル。ものすごい眠そう(笑)だったので・・・。そして全員で今回のツアーテーマソング的な曲『幻想港町』を演奏。「きのみきのまま一人旅〜♪」これもいい曲ですね。松浦さんのソロパートをベベ早瀬さんが代わって唄うなんてこれもスペシャルな事。でもやっぱり、ベースも無くなんかもてあましてるベベ平良さんに目が行ってしまう・・・(笑)やっぱ、いいキャラだ。そして曲途中で、メンバー紹介。なんかもうこの時点で会場全体が異様な盛り上がり。もう、何でもありって感じでのメンバー紹介。普通ならみんな華麗にソロプレイするんですが、今回はいかに己にストイックになれるかがテーマ?(笑)皆さん奇抜なプレイを見せてくれました。サポートベースの杉村さんが特に面白かった。でも床に寝そべってギターを弾く松浦さんの奇妙さには負けたかも・・・。そして再び『幻想港町』のフレーズで大興奮の内にフィナーレとなりました。
 ライブ終了後、とにかくこの感動と興奮の気持ちを伝えたくて、ベベチオの2人のところへ行きました。「今日はありがとうございました!ほんと最高のステージでした!今度は是非ワンマンで・・・」と平良さんに伝えると、笑顔で頷いてくれました。そして「めっちゃ、唄ってくれはってたね」って。「うっ、バレてる・・・」「それと今日の写真早速HPにアップしちゃったけど、大丈夫だった?いやーあまりに嬉しかったので思わず・・・」って。一瞬「えっ?」って思いましたが「こんな顔で良かったら・・・」という事で、しっかり「ベベローグ」にアップされてしまいました・・・。最後に「では、また雪山越えて帰ります。またライブ行きますね」と伝えて会場を後にしました。とにかく楽しくてあったかいライブでしたね。全ステージ約4時間のライブでしたが、この2マンで4時間やって欲しかったですね。今度は是非!
○今日の音霊
ANATAKIKOUの「きのみきのままきみのまま紀行・30 GROWING UP」ツアー』with『ベベチオ』@仙台LIVE HOUSE enn