『ロックシンガー』

今日仕事から帰ってきてから、録画しておいたLOST IN TIMEのライブを見る。明日も朝早いので、最初の部分だけ見ようと思ったのですが、どんどん引き込まれてしまい、結局最後まで見てしまいました。新生ロストはギターに弥吉淳二さん、ベースは有江嘉典さん。そしてキーボードには渡辺シュンスケさんという、かなり強力なサポート3人を加えての5人編成。海北くん、ついにセンターポジションです。
青白いスポットが海北くんを照らす中、『旅立ち前夜』からスタートしたステージは、海北くんも会場もお互いが探りあい状態だったと思います。もちろん私自信も最初はそうでした。もちろん3人の頃の音を求めても仕方がないことだとは分かっていますが、必至になって『違い』を見つけようとしてたんだと思います。でも、考えてみれば、そんな必要なんて無いんですよね。最初から違うのはわかってることだし、彼らがどんな音を奏でていこうとしてるのかを見ていけばいいだけだってことに気付かされたのは最初のMCでした。サポートメンバーを紹介している時の楽しそうな雰囲気を見たときに、ロストは多くの人たちに守られてるんだなと感じました。それは源ちゃん然り、サポートメンバー然りです。そして何よりも海北くん自身の「音や声を伝えていきたい」というシンガーとしての強い意志が、ここまで力強いロックに変化させたんだと思いました。だからこそ、離れていく人もいるでしょう…。それを分かっているからこそ新曲『然様ならば』に込められた海北くんの思いの丈を感じ取ることができました。そう「これまでありがとう」と「これからもよろしく」という気持ち。ほんと、やさしさが滲み出てるよね。おそらく会場にいた人のほとんどは、後者の気持ちを受け取ったと思います!さて、そこからは緊張感が取れたのかライブの流れもがらりと変わり、その後は新曲や古い曲も含め、すべての感情をぶつけてくる海北くんの姿に釘付けになってました。汗だくでギターをかき鳴らす姿も結構さまになってきましたね。そしてあまりのヒートアップのためか、ついに『手紙』の時には声まで出なくなってしまうほどでしたが、源ちゃんがうたってサポートする姿にあらためてバンドの絆を感じましたね。アンコールの時に源ちゃんに向かって「これからもよろしく」と一礼して、「絶対解散しねーぞ!」と高らかに宣言した時はホントすっきりした表情でした。(でも、ほんとに解散まで考えてたんですね。榎本くんが抜けたダメージは相当大きかったんだと確信しました…)完全に吹っ切れたんだと思うし、今後の方向性(ロックシンガーとしての)がしっかり見えている様子でしたね。そのあとに放った「売れたい!」という一言はその自信の表れだと思います。以前テレビの番組でも「誰にも負けねぇ!」って言ってましたからね。いずれにしても、この日からLOST IN TIME第2章のホントの「はじまり」になったと思えるライブでした。もちろんこれからも応援していこうと思うし、海北くんの放つロック魂を受け取っていきたいと思います。
それにしても最後の「ら〜ら〜ら〜♪」は感動的でしたね。