『風景描写』

ジャケキャラ全員集合!!

 やっと買えました音速ラインの1st album『風景描写』。地元のショップで買ってしまったので、もちろん先着おまけは残念ながら無し…。ともあれ早く聴きたかったというのが正直なところです。それだけ期待感が高まっていたこのアルバム。既発シングルや名曲の新録バージョンなどのいわゆる「馴染み曲」が多いように感じますが、その曲順バランスと短い曲間のお陰で一気に聴けてしまうところが、上手く作られているなーと思いました。(この間のSTUDIO GROWNでは「別に何も考えてない」って藤井君言ってたけど…)とにかく、ライブに行ってるような感覚で聴くと一層楽しめるアルバムだと思います。それでは早速コメントです。
○39〜our song〜冬の空(新録)
 もちろん「サンキュー(39)」ですよね(笑)最初聴いた時、80年代の名曲STYXの『MR.ROBOTO』を思い出してしまいました。「ドモアリガット、ミスターロボット〜♪」なんか似てる感じがしますが、藤井君の時代だと、少なからず影響受けてるかも…。でも次の曲へのきっかけとしては◎です。ライブでいうSEですね。そして実質一曲目『our song』はしっかり聴き手のココロを捉えるいかにも音速らしいキャッチーな曲。ギターのカッティング音がカッコイイ!ライブでは絶対一曲目決定!!バンドと観客が間違いなく「繋がる」一曲です。そこからの流れで『冬の空』も憎い。新録という事もあり、出だしのドラムが腹に響く。全体的に厚みの増したバンドサウンドは確実に成長している証。やっぱり名曲です。
○街風〜流星ライン〜ヒグラシ
 ライブではここでMCでしょう(笑)間をおいて『街風』からの流れは一番の聴かせどころ。『流星ライン』は出だしの音でノックアウトです。懐かしさを感じるメロディーが私世代にはかなりツボ。途中の変則的なリズムワークもお約束ですね。そして『ヒグラシ』はアコースティックバージョンしか聴いたことが無かったので、このアレンジにはちょっと驚きですが、疾走感があって聴き応えがあります。
リンカラン
 毎度お馴染み藤井君お得意の弾き語りコーナーとでもいいましょうか?アコースティックバージョンで一休みです。といってもこの曲がかなりの名曲。もっとじっくり聴きたいと思わせるほど、詞の世界観とメロディーがピッタリ合っていて、「切なさ」倍増といった感じ。バックの弦もいい感じ。ロングバージョンが絶対聴きたい。
○スワロー〜逢いたい〜逢瀬川
 ライブも一気にフィナーレへと向います。既発シングル2曲に挟まれた『逢いたい』が秀逸の出来。「音速初心者」の私の中には存在しない曲調で、ストリングスを取り込んだアレンジがとても新鮮でした。出だしが一瞬「プログレ?」って思いましたが、一瞬にしてポップロックに変身。藤井君の歌い方も曲調に合わせてちょっと変わってますね。こういう作品も作れるとは、やはり「音速ライン」恐るべし…。ちなみにライブでは既に定番となりつつあるこの曲。いつか絶対生で体感せねば…。
スローライフ(新録)〜×2×2
 実質ライブではアンコールとなるこの曲。言わずもがな音速ライン名曲中の名曲ですね。同じ新録の『冬の空』ではドラムの菅原君が目立った感じでしたが、この『スローライフ』ではベースの大久保君が大活躍。とにかくベースが「ギュ〜ン、ギュ〜ン」鳴ってます。藤井君も歌い慣れたのか、気負い無く歌ってる感じがいいです。そして最後は「39」のアンサーソング。×2で「倍」つまり「バイバイ」ですね。しっかり締めていただきありがとうございます(笑)こういうユーモア感も音速らしいですよね。
 約35分とアルバムとしてはかなり短いですが、一気に聴けるので、あっという間にリピートしてる感じです。しかし何回聴いても飽きのこない楽曲の素晴らしさとバンドとしてのクオリティーの高さを感じました。確実にステップアップしてる「音速ライン」今後も追っかけていきます。