平成の『ブレーメンの音楽隊!』

ブレーメンの音楽隊

 昨日Amazonから注文しておいた「モダーン今夜」のニューミニアルバム『愛しいリズム』が届いていたので、今日早速、通勤時の車で聴く。CDをセットした途端、飛び出したのは何ともクリアな「音」というかボーカル永山マキの「声」。チョットハスキーだけどとても温かい…。一曲目『愛しいリズム』のポジティブな歌詞とスネアのリズムに乗って、朝一からとても清々しい気分。それと麦野さんのヴァイオリンはモダーンになくてはならないほど存在感がありますね…。続く『風の道しるべ』はあのスティービーワンダーの名曲『アナザー・スター』を彷彿させるダイナミックなラテンソング。ストリングスアレンジがまた憎い。11人の大編成だからこそ出来るこのダイナミズム。感動です…。そして期待していたおやつのじかんひらがなタイトルが曲のイメージピッタリ。実は途中で会社に着いてしまったのだが、キリがいいところまで聴かないと気が済まないタイプなので、この曲まで聴く(笑)とにかくいろんな音が詰め込まれたまさに玉手箱ソング。楽しさ2倍!うれしさ2倍!そしてまたしても驚かされたのが、永山さんの声。今度は曲調に合わせまさに少年のような声色で歌ってます(水森亜土風?)。先日の日記で彼女の『声』の魅力については触れましたが、やっぱりマルチな声には脱帽です。そしてその声の魅力が一番発揮されているのが、帰り道で聴いた『君なんか』これはグッと来ました…。なんでこんなにも人間臭くて切ない唄い方も出来るんだろう?女性でこの手のタイプはあまり出会ったことがありません。昨日紹介した「セカイイチ」の岩崎君タイプの唄い方です。モダーンというより「黒猫船」のイメージでしょうか…。そして最後の『どこへ行こう』は元気全開のモダーンソング。聴いた瞬間ホーンアレンジが初期「オリジナルラヴ」の『微笑について』『サンシャインロマンス』を思い浮かべてしまいましたが、それくらいポップさ満開で、タイトル通り、どこまでも行けそうなドライブには必携ソングです。
 さらにおまけのCDエクストラ『おやつのじかん』のミュージックビデオも帰ってから見ましたが、この曲はミュージックビデオで見るのが一番雰囲気が伝わっていいかも知れません。楽しさがさらに2倍になります。また、たくさんの音の正体も判りますし…(笑)でも、何と言っても映像が見事です。私の大好きな藤城清治さんをイメージさせる影絵調のつくりで、たくさんの動物も登場して、ほんと賑やかです。メンツは違えどブレーメンの音楽隊(右上画像は藤城清治さんの作品です)をイメージしている感じですね。そうするとモダーン今夜は平成の『ブレーメンの音楽隊』ってことかな?でもこのミュージックビデオ、たくさんの人に見てもらいたいですね。本当にN●K「みんなのうた」で取り上げてくれないかなぁ。