momomo22005-09-19

 いや〜とにかくいいライブでした。これまで『佐藤タイジ』名義でのライブは何回か行った事はあったのですが『シアターブルック』としては今回が初めてとなりました。やはり円熟味を増したバンドの演奏は百戦錬磨の安定感と充実感がありますね。ファン層もいい意味で『大人』が多く、まさに『音楽』を楽しむ為の空間となりました。約3時間にも上るステージ、早速感想をコメントしていきたいと思います。(一部ネタバレ注意!)
 まずオープニングアクトの『tobaccojuice
 登場前の前説?にタイジさんとエマーソンさん登場(笑)もちろんプロデユースつながりですが、tobaccojuice大絶賛してましたね。ボブ・ディランボブ・マーリーのようなフォークやレゲエをルーツとしているバンドだけにステージの方もとにかく『ゆるさ』加減が心地良かったです。ボーカル松本さんの蚊の鳴くようなMCは確信なのかわかりませんが、それも『味』の一つでしたね。全部で4曲?だけでしたが、最後の曲の前にやったヒップホップでいう『フリースタイル』。これが良かったですね『人と人とをつなぐ【音楽】の素晴らしさ』を即興?で綴ったもので、これまでのゆるいステージからは想像もつかなかったパフォーマンスでした。一気に盛り上がったところで終了だったので、不完全燃焼感はありましたが、「続きが見たい」と思わせるピースフルなステージでした。という事は、『トライングル』をやってくれなかったのも確信犯かな…。

喜びがやって来る

喜びがやって来る

 さていよいよ『シアターブルック』登場です。
 前説?でのラフなツアーTシャツスタイルとは打って変わって、お決まりのスーツスタイルでの登場。タイジさんのピンクのスーツがまぶしいというか、それさえも普通に見えてしまうほどの彼の存在感はすごいとあらためて思いました。
 一曲目から『BABY』でスタートしたステージは続く『目覚めのLOVE SONG』『欲望の轍』『大統領』などアルバムナンバーが続きます。でも、仙台人特有のノリの悪さもあり(昔からエンジン掛かるまで時間かかるんですよね…でも一度掛かると後は手がつけられなくなるのが仙台人だと思います…笑)途中のMCでは思わずタイジさんも『ライブは楽しんだ者勝ち。テレビやCDと同じものを求めてライブに来るのはもったいない。その場限りのステージを楽しめ!』ってプチ説教(笑)でもその後のステージは雰囲気が一変。やっと会場もエンジン掛かってきた感じです。『生理的最高』なんかは圧巻でしたね。15分の休憩のあと後半スタート。
 後半はしっとりした『Mama』からスタート。『How do you do Mr.president』では会場が一気にダンスホールに変身。そして前半のテンションを保ったままの会場はその後の『悲しみは河の中に』(♪やってまえ〜!)『ありったけの愛』『DREAD RIDER』の人気ナンバーで最高潮に達していきます。もちろん会場の雰囲気を察してか、ステージ上のメンバーもいい笑顔です。(特に沼澤さん)MCでタイジさんが言ってた『ステージを盛り上げるのは50/50』というのはこういう事なんですよね。この一体感最高です。もちろん興奮冷め遣らぬ会場はアンコールの拍手が鳴り止みません。
 アンコールではまたしても黄色いツアーTシャツで登場。(でもなんで沼澤さんだけ色が違うんだろう?という疑問あり)ニューアルバムから『幸せと踊る時』をやってくれました。でもアンコールでのMCでタイジさんが『月曜日なのにホンマ来てくれてありがとう…学校とか、仕事とかあんのに…』って「敬老の日」だって事をすっかり忘れてるお茶目なボケもあり、会場大爆笑!その後2度目のアンコール『お前らホンマええんか?知らんぞ放置状態でも…笑』もちろん放置状態OKです(笑)でも最後の『まばたき』でしっかり私達を連れて行ってくれました。
 今回全部で15曲ほど演奏してくれましたが、とにかく一曲一曲が長い。ライブならではのアレンジで何と言ってもタイジさんのギターソロは圧巻!ホントおなかいっぱいのライブでした。今ギターやってる若い人たちにもっと『シアターブルック』聴いてもらいたいですね。彼らの演奏力はもちろんのこと音楽に対する姿勢や考え方など必ず刺激を受けるはずです。
THE COMPLETE OF THEATRE BROOK(CCCD)

THE COMPLETE OF THEATRE BROOK(CCCD)

※初めての方はこのベスト盤でシアターの世界観を体感して下さい。(でもライブが一番かも…)
○今日の音霊
シアターブルック:Reincarnation Tour』@仙台 MACANA
○今日の車BGM
シアターブルック:Reincarnation』ほか