『オーセンティックとは…?』

SKA FEVER

 『オーセンティック』とはファッションや音楽の世界では『本格的な』『正統な』という意味がありますが、今日は、日本のオーセンティックスカバンドの中でもルーツ的バンドといえる『SKA-FLAMES』について。今年で結成20周年となる彼ら、いよいよ10年ぶりとなる待望の新作『REALSTEPS』(タイトルもスカファンにはヤバイ!)が11/9にドロップとなります。という事で今日は『20年勝手にお祝い記念』として彼らの1stとなる『SKA FEVER』を聴きながらこの日記を打ってます。簡単にこのアルバムを紹介しておくと、今でも彼らのプロデュースを手がける「UKスカ番長」こと『ギャズ・メイオール』のレーベル「ギャズ・ロッキン・レコーズ」から89年に発売された逆輸入アルバムで、とにかくタイトル通りメラメラ燃えるような、熱いキラーチューン満載のアルバム。日本では2003年に初CD化されました。しかも2曲のボーナストラック入り。個人的には『TOKYO SHOT』『OSAKA SKA』『EAST MOON RIVER』などがお好みです。多少演奏の荒さはありますが、そこがまたリアル感がでていいんですよ…。
 今年はフジロックにも出演しかなり熱いステージを見せ付けてくれたみたいですね。(踊りて〜っ)そしてアルバム発売後のライブもかなり期待できます。年末から来年にかけての動きがかなり気になる『SKA-FLAMES』ですね。ちなみに今月のタワレコ「NO MUSIC,NO LIFE.」のポスターにも出演されてます。
 さてオーセンティックに話を戻して、この『SKA-FLAMES』と80年代に日本のスカシーンを盛り上げていたのが『スカパラ』なのですが、この2大スカグループが今の日本のスカブームを築いたと言っても過言ではありません。未だにオーセンティックなスタイルを貫くフレイムスの流れをくむのが『デタミ』(解散…)や『マイスティース』だと思います。対してスカパラはロックやポップスなどを吸収しオリジナルなスタイルでのスカを提案しています。またそこから波及したのがファンクやパンクなどを取り入れたスカコア系。悲しいことにこのジャンルが一番多いように感じます。しかもただホーンを入れれば何でもOK…みたいな軽いノリが多いように感じます。彼らは本当にルーツとなる『スカタライツ』もしくはジャマイカ系の音楽を聴いたうえでスカを語っているのでしょうか?とてもそうは思えないバンドが多すぎます。もちろん頑張っているバンドもいますよ『KEMURI』とかね…。やっぱり「基本」があっての「応用」じゃないですか。そういう意味でもフレイムスの新しいアルバムが今の日本スカシーンに再び一石を投じる事は間違いないと思います。

○今日の音霊
『SKA-FLAMES:SKA FEVER』
○今日の車BGM
スムルース:ドリーミーワームホール事典』