『ドリーミーワームホール事典』☆

momomo22005-09-13

 9月はとにかくリリースラッシュ。いいアルバムが目白押しです☆ これまでの日記でいろいろコメントはしてきましたが、今日はいよいよ『椿屋四重奏:薔薇とダイヤモンド』の店頭発売日!ということで早速朝から地元のCDショップへ…。ところが、あろう事か『置いてない…』売り切れたのかと思い店員に聞いてみると、「予約分のみでその他は明日入荷するとの事。」割と知名度上がってきたと思ってたのに、フリー在庫が無いなんて残念…。(やっぱりココ使えない!)まぁ、逃げやしないし、おいしい物は最後に食べるタイプなので、次の休み「タワレコ」までいってきます。それまでの我慢、我慢…と言っても他にもいいアルバムがいっぱい出てるので、今日は『スムルース:ドリーミーワームホール事典』を購入。
 とにかく見てくださいよ!このジャケのセンス。お洒落ですよね。いつもそうですが、スムルの作品はまずジャケに惹かれますね。見て良し、さわって良し(◎穴が空いてますよ◎)、飾って良しの優れものです(笑)中身の方もジャケのようにカラフルで色んな表情を持った曲が満載のポップアルバムに仕上がっています。今回も「石田ショーキチ」全面プロデュースという事で、確実に『音』の面でのクオリティーは向上しています。その上でバンドとしての余裕を手に入れた感があり、アルバム随所に『言葉遊び』『音遊び』などの仕掛けが満載で、ほんと飽きさせません。

スムルースとあなたを繋ぐ14曲は

あなたを包む大きな愛とあなたとも繋ぐ14曲。

ワームホールの先にある世界を見てみよう! 〜HPより

ワームホール」とは『産道』の意味だそうで、誰しもが持ち得ている『孤独感』からの開放へのきっかけとなるのがこの14曲たちなのです…。その象徴となるのが(1)【ダイビング深海魚 】でしょう。だって深海魚がダイブですよ…(笑)想像しただけでもう開放ですよ!そして『言葉遊び』満載の(2)【ゴールデンクイズ】(3)【コームテンワイフ】(4)【 ボクチャーハン 】と続きます。一瞬難解な歌詞なのだが、よく聴いていると実に単純なんです。これだけだとかなり「おバカ」な感じがするのですが、これが彼らお得意の『美メロ』に乗ることによって唯一無二のスムル王道パターンが出来るのです。しかし「♪セクシースタイル 全力前進 最大級の簡単クエスチョンだ おなかペコペコ猛獣ショー 愚問 カムオン カムオン〜♪」や「毛穴から飛び出す キミクイズ」って凡人にはやはり理解不能?さらに今回初めて歌詞の「和英詩訳」ってのを見ました(笑)
 さて、次からはシングル3曲が続きます。(5)【冬色ガール(Neo Winter Remix)】(6)【沈黙の花言葉 】(7)【LIFE イズ 人生+】 特筆はやはり「冬色ガール」のリミックスバージョン。この曲はシングルとして発売された時はまだ『ショーキチマジック』は掛かってなかったのですが、今回のアレンジで見事に楽曲の持つ幻想的な雰囲気や詩の切なさをより高めることが出来ています。また【LIFE イズ 人生+】の(+)はアルバムミックスで一部のギターアレンジ、オルガン(ショーキチ君担当)などが加わり、より賑やかさ、楽しさがプラスされています。そして1発録りの緊張感からか、徳田君の笑い声が微笑ましいアコースティックナンバー(8)【想いは雨待ち夜空に消えていく】はライブ感いっぱいの曲です。次の(9)【誰がために詩歌う】は意外性のあるギターロックで、これまでスムルには無かったような『男臭い』ナンバーですね。歌詞もイカシてます。
「心して 夢にして 声にして 音にして 男としてすべて愛としよう」

って以前、このブログにコメントいただいた「togomamaさん」のブログでのおままごと「オトコがROCKをやるということ」に対する答えのような「詩」ですね…。そして次はしっとりしたナンバーで(10)【 ラブラブの花(Fragrance Mix)】ですが、この歳になると「ラブラブ」なんて言葉は恥ずかしくて口に出来ません…。でもかなりハートウォーミングな曲ですね。そして(11)【 ダイサクセン大作戦 】(12)【心を鳴らせ】は共にライブ映えする楽曲です。それぞれオープニングとラストでお願いします(笑)また、【心を鳴らせ】ではショーキチ君のギターも聴けます。最後2曲はまるで母親の羊水に包まれてるようなイメージの(13)【無念無想2】とそれにつながる(14)【 万葉の夜に 】まるで祭りの後の余韻を味わうかのようなゆったりした曲。でもこのアルバムのテーマでもある『永遠と孤独』の問に対するアンサーソングだと思いました。そう、また繋がりを求め再び『ワームホール』を通る日まで…。
 以上簡単にレビューしましたが最後にブックレットの気になる言葉
『イロンナ ワキワクガ アルデス、ネ。』

 …結構気に入ってます。
ドリーミーワームホール事典

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